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印刷用の紙や封筒のサイズ(寸法)規格や選び方、おもな用途について

2024.05.14LABO

活版印刷をご検討のお客様からよくいただくご質問のひとつに「紙のサイズ」があります。
A判やB判のJIS規格サイズは馴染み深いため感覚的に分かっても、封筒のサイズやコミックの単行本でよく使われる、四六判などの寸法をミリ換算でご存知の方は少ないでしょう。

ちなみにCAPPAN STUDIOで活版で印刷できる最大の用紙サイズは394ⅹ545㎜、最小サイズは40ⅹ70㎜です。

 

日本でよく使われる紙のサイズ

日常で馴染み深い紙のサイズといえばB5やA4で、B5は学生のノート等のサイズ、A4はプリンター用紙の標準的なサイズとして広く使われています。

A判もB判も日本工業規格(JIS)で定められているもので、A判はドイツの規格に倣ったもので、今では国際規格となっている規格です。
ではB版はなにかというと、日本で広く使われていた四六判や菊判という独自規格を突然廃止すると混乱が生じるため、馴染みのあった四六判とA判との相関性をもとに考案された、日本独自規格の紙サイズです。

A判とB判は紙をロスなく使うために戦時中に採用され、戦前からあった四六判や菊判などの規格は一時使用禁止になりました。しかし戦後また許可されるようになり、あらためてJIS規格として定めされ、今も印刷物や出版物などに使われています。

01_原紙寸法

A判

もとはドイツで生まれ、今では国際標準規格ISOで定められる用紙サイズがA判です。

紙の原料をなるべく無駄なく効率的に使えるように開発された寸法で、縦横比が1:√2になるように設計されています。
長辺を半分に切ると‘常に同じ比率になるようになっており、コピー用紙でもお馴染みの「A3」は420×297mmで、長辺を半分に折ると「A4」で210×297mmとなり、また長辺を半分に折ると「A5」に、といったように小さくなっていきます。
このようにどのサイズも長辺を半分に切るだけでできるため、裁断ロスが出ないようになっています。

02_A版サイズ

Aサイズ(mm)用途の例
A0841 × 1189大型の駅ポスターなど
A1594 × 841看板や大型ポスターなど
A2420 × 594カレンダーやポスターなど
A3297 × 420ポスターやコピー用紙など
A4210 × 297ビジネス文書や広告物など
A5148 × 210漫画や小説の単行本など
A6105 × 148文庫本など
A774 × 105胸ポケットサイズのメモ帳など
A852 × 74メモ用紙や単語帳など

B判

B判は日本で生まれたサイズ規格で、縦横比はA判と同じく1:√2になっており、裁断ロスがでないように設計されています。
この規格が生まれたのは、昔から書籍によく使われていた、「四六判」に近いサイズにA判では対応できなかったことが理由です。
すでに一般化して流通している書籍サイズを急に変えることもできず、近似する規格を探す中で発明されたのがB判です。
A判と同じ縦横比1:√2のまま面積を150%にすると、四六判に近いサイズ(B6)になることがわかり、これは使いやすいということで、日本独自のサイズ規格として定めました。

03_B版サイズ

Bサイズ(mm)用途の例
B01030×1456図面、大型の駅ポスターなど
B1728×1030駅ポスターなど
B2515×728映画用ポスターなど
B3364×515中吊り広告や折込広告など
B4257×364画集などの大型本や賞状用紙など
B5182×257教科書や大学ノート、週刊誌など
B6128×182漫画の単行本や手帳など
B791×128パスポートや手帳、メモ帳など
B864×91POPやショップカードなど

四六判・菊判

四六判は明治時代にイギリスから輸入された紙のサイズが元になっています。
戦前から主に単行本に使われてきたため、書籍サイズといわれることもあります。

菊判は明治時代に新聞の用紙として、アメリカから輸入された紙のサイズが元になっており、菊判より一回り大きく売り場で目立つということで、書籍などにも使われるようになりました。

また紙に印刷したり製本する際には、塗り足しや余白が必要なため、裁断寸法より少し大きな紙が必要です。そのため印刷用紙としてB版には四六判が、A判には菊判がよく使われます。

これらは書籍サイズも原紙サイズも呼び方が同じため、打ち合わせなどの際は混同しないよう注意が必要です。
四六判菊判サイズ

規格サイズ(mm)用途の例
四六版788 × 1091単行本など
菊判636× 939単行本、雑誌など

その他の紙の規格サイズ

上で紹介したJIS規格以外にも、日本でよく使われる紙のサイズはたくさんあります。
特に馴染み深いのは名刺や郵政はがき(旧官製葉書)、などでしょう。

規格サイズ(mm)用途の例
葉書100 × 148郵政はがき(旧官製葉書)、フライヤーなど
名刺(国内)55 × 91日本での名刺の一般的なサイズ
名刺(海外)51 × 89主に欧米で使われている一般的な名刺サイズ
カードサイズ54 × 85.6クレジットカードや診察券など
L判89 × 127写真の印画紙の標準サイズ
2L判127 × 178L判の2倍の大きさで、集合写真など

日本で使われる紙の厚み

日本で使われる紙の厚みはmm(ミリメートル)という単位ではなく、kg(キログラム)で表されています。
これもドイツの規格に倣ったもので、kgは原紙1000枚分の重さを指し、これを「連量」といいます。
原紙とは製紙工場で仕上がる大元の紙のことです。
原紙にもA判B判の元になる「A列本判」「B列本判」や、日本独自の「菊判」「四六判」などの規格があり、元のサイズが違うため同じ100kgでも紙の厚みは同じではありません。

日本の場合、特にサイズについ記載されていなければ、四六判の重さを指すことが多いでしょう。
また原紙の寸法は裁断のための余白を含んだ寸法となっており、例えばA列本判の寸法が625×880mmに対して、A1の寸法は594×841㎜となっているという具合です。

05_日本で使われる紙の厚み

日本で使われる封筒サイズについて

封筒の規格サイズ「長形」「角形」「洋形」と、3種の形状に大別され、一部のサイズはJIS規格として定められています。
そこからさらに日本郵政が定める「定形郵便物」の条件にあてはまる「定型封筒」と、それ以外の「定形外封筒」に分かれています。

これらは用途や郵便料金などによって規格化されているのですが、A判やB判といった紙の規格サイズと名称がリンクしていないため、どれを選んでいいものか混乱するでしょう。

長形封筒

縦書の書類などを封入するのに適しているのが、日本で馴染み深い「長形封筒」です。定形郵便に使えるサイズが多いのが特長で、日本ではA4を3つ折りで入れられる「長形3号」がよく使われます。ちなみに長形3号は定形郵便で送れる最大サイズでもあります。
06_長形封筒

規格サイズ(mm)封入物の例郵便区分
長形1号142x332B4横三つ折り/A4縦ニつ折り定形外
長形2号119x277A4横三つ折り/B5縦ニつ折り定形外
長形3号120x235A4横三つ折り定形
長形4号90x205B5横三つ折り定形
長形6号110x220A4横三つ折り定形
長形30号92x235A5縦二つ折り、B5横三つ折り、A4横四つ折り定形
長形40号90x225B5横三つ折り定形

角形封筒

角形封筒は、A4やB5などの用紙を折らずに入れることができ、折り目をつけたくない公文書や、カタログやパンフレットなどを入れるのによく使われます。最小サイズの角型8号だけが定形郵便として送ることができ、それ以外は定形外郵便となります。
07_角形封筒

規格サイズ(mm)封入物の例郵便区分
角形0号287x382B4定形外
角形1号270x382写真四つ切り定形外
角形2号240x332A4判書籍雑誌定形外
角形3号216x277B5/B5判書籍雑誌定形外
角形4号197x267B5定形外
角形5号190x240A5判書籍雑誌定形外
角形6号162x229A5、A4二つ折り定形外
角形7号142x205B6、B5二つ折り/文庫本定形外
角形8号119x197A6、文庫本等定形

洋形封筒

洋封筒は横書の文書の封入でよく使われる、横長の封筒です。欧米では一般的な封筒ですが、日本では結婚式やパーティの招待状、ダイレクトメールなどを入れるのによく使われています。縦長の和封筒に比べると、どちらかというとカジュアルな用途が多い封筒です。

洋形封筒

規格サイズ(mm)封入物の例郵便区分
洋特1号198x138キャビネ判写真定形外
洋形1号176x120A6、A5横二つ折り定形
洋形2号162x114葉書サイズ定形
洋形3号148x98B5四つ折り定形
洋形4号235x105A4横二つ折り定形
洋形5号217x95A5縦二つ折り定形
洋形6号190x98B5横三つ折り定形
洋形7号165x92A5横三つ折り定形

 

CAPPAN STUDIOはあらゆるサイズの用紙・封筒への印刷に対応

CAPPAN STUDIOは1960(昭和35)年の創業から活版印刷に携わり、先人たちが磨き上げてきた技術や、ものづくりへの情熱、その魂を大切につつ、新しい技術の良さも取り入れて、より良いものづくりを目指してきました。
その中にはもちろん用紙の選定も含まれます。

活版印刷の良さを最大限に引き出し、用途に最適な用紙はどれか、サイズはどうか、封筒はどうか、お客様の想いを実現させるため、心を込めてお手伝いさせていただきます。


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