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竹尾 淀屋橋見本帖「PAPER & TRIAL」 ─LEATHAC16 & RYU MIENO─

2018.06.16YODOYABASHI
レザック展

弊店が入る竹尾 淀屋橋見本帖にて「PAPER&TRIAL」という題で、“紙とデザインと実験”をテーマとした展示を開催します。

弊社は「TRIAL」にてグラフィックデザイナー三重野龍氏と担当をさせて頂きました。

第一弾の紙は「レザック16」です。
皮革のテクスチャーがあるエンボスペーパーで、厚みのラインナップは四六判100㎏で均一されています。
本物の比較のような柔らかさと滑らかさがある紙です。
テストで印刷をした際に印圧をかけても、印圧がわかりにくく目視では凹凸が分かりにくかったため、違う方法で活版印刷の特徴を出そうと思いました。
刷り色は白・銀・グレー・高濃度墨の4色。

活版印刷の別の特徴として※「インキを盛れる」という特徴があります。(※オフセットと印刷と比較した場合)
目標はシルク印刷くらいはっきりと色を出しながら、オフセット印刷のように透過でき、紙の地色によって刷り色が違う表現になるように取り組みました。
様々な色味がある、「レザック16」に対して、白とグレーの印刷時はインキを盛りながらも透過し、紙の地色が出るようにしています。

三重野さんからのご依頼でインキが多い場所と少ない場所を表現したいとのご依頼があり、場所によって印圧を変えて、カスレが出る箇所と塗りつぶす場所をあえて作っています。

4版をそれぞれ入れ替えることで、様々な「ノセ」ができることにより、刷り色も各色微細に違う色に仕上がっています。
ご来店頂き、その違いを感じて頂ければ嬉しく思います。

淀屋橋見本帖店内ギャラリースペースでは、紙の可能性を広げるさまざまな企画を定期的に開催しています。

レザック_活版ポスター

レザック16_活版印刷

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「PAPER & TRIAL」─LEATHAC16 & RYU MIENO─

会期:2018年6月16日|土|―7月22日|日|
11:00‐20:00 会期中無休
会場:淀屋橋見本帖

ディレクション:UMA/design farm
協力:特種東海製紙株式会社、CAPPAN STUDIO、サカタラボステーション株式会社

関連イベント:ギャラリートーク
ゲスト:原田祐馬(UMA/design farm)、三重野龍 (五十音順)
日時:2018年6月16日|土| 18:30-19:30
会場:竹尾 淀屋橋見本帖

【今回展示のポスター販売】

「PAPER&TRIAL」LEATHAC16 & RYU MIENO 活版ポスターセット

三重野_レザック16

¥43,200円(税込)

8枚セット
保護用のタトウ付き
エディションナンバー・サイン入り・ボックス付き
【作品説明】
レザック16のリアルな皮膚感をヒントに、スズカケノキの表皮のようなアートワークを制作しました。
白・銀・グレー・黒と、4つある版をそれぞれ回転させることで、柄の重なりに変化が生まれ、計8パターンの柄を作ることができました。
印圧やインキ量を調整し、レザックのシワをあえて見せる、回転によってインキがランダムに重なるなど実験的な部分もありつつ、紙・印刷・グラフィックそれぞれが活きるように考えました。

【プロフィール】
三重野龍
1988年兵庫県生まれ。
2011年京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。
大学卒業後、京都にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動開始。
現在までなんとか生き延びている。
三重野


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