両面印刷の名刺を活版印刷でIKUYA SASAKI PHOTOGRAPHY様より請け賜りました。
羊毛紙の紙質を重視するようなシンプルなデザインでまとめておられ、できるだけ圧力をかけて文字が凹むような印象に仕上げたいとのご希望にて印刷しました。
羊毛紙、名刺仕様
用紙:羊毛紙 4/6版 250kg
印刷:両面活版印刷(1c/1c)
刷色:高濃度スミ/印圧:強く
Client&Design:IKUYA SASAKI PHOTOGRAPHY様
羊毛紙の活版名刺の表面、裏面ともにご紹介します。
羊毛紙について
活版印刷で結構人気がある羊毛紙、見た目和紙っぽく、独特の雰囲気があります。
15%以上の羊毛を配合しています。
手漉き和紙と良く似て、羊毛紙を印刷すると紙の繊維が長いのか、繊維に沿ってインキが滲みます。
インキを絞ると、インキが乗りにくくベタを潰しにくい用紙と感じています。
しかし、活版印刷での仕上がりは独特の雰囲気を醸し出してくれます。
羊毛紙は、TAKEO見本帖 L-4でご覧になって頂けます。
厚みは、4/6判で110kg(0.24mm)、190kg(0.4mm)、250kg(0.53mm)の3つの厚みでの展開となり、色はこちら白1色のみとなります。
紙の雰囲気の写真をアップでご覧ください。
羊毛紙での活版両面印刷
羊毛紙の四六判250kgを両面印刷いたしました。
0.53mmとしっかりした厚みがありますので活版印刷での両面印刷は問題なく再現できます。
ただし片面時のような強い印圧(ヘビープレス)で印刷すると裏面に凸凹の干渉します。
凸凹の干渉が気になる時は『裏面に凸凹の干渉が無いよう出来るだけ強い印圧』などとご指定ください。
また、どうしても凸凹感をご希望される場合は、『表面は強い印圧でウラ面への干渉はOK、ウラ面の印圧は表面へ凸凹の干渉はしないよう強く』と言った具合でのご指定も可能です。
印圧の設定は、各名刺の印刷毎にご希望に沿った設定をしていますのでご希望をご指定にそって請け賜わります。