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空押しについてよく質問を頂きます。
空押しとは活版印刷で凸版にインキを使わず印圧だけで印刷する再現方法です。
素押しという方が分かりやすいかも知れないです。
素敵な再現方法ですのでデザイン制作時のお役に立てばと嬉しいです。
空押しは色がないので0色？
表面が、スミ１色と空押し１色のデザインがある場合、2色印刷となります。
印刷工程では、スミ１Cの部分を印刷して、空押し１Cの部分を印刷して2回印刷しますので2色印刷となります。
「空押し」は色がないから0色でスミ印刷１Cだけカウントして表1色印刷という訳ではありません。
ご注意ください。
空押しでの再現の際、気を付けることは
インキを入れて通常の活版印刷よりも、比較的強めに印圧をいれて空押し部分を再現します。
より厚みのある用紙をお選び頂くほうが再現しやすいです。
また、強く印圧を入れるため裏面に凸凹の干渉します。
片面印刷であれば裏面に干渉してもそれほど気にしなくても良いかと思いますが、
両面印刷の場合は裏面への干渉なども考慮して紙の選択やデザインもしてみてください。
空押し部分はデータ作成時どのようにすれば良いか
「細かい文字や線でも再現されますか？」
通常の活版印刷同様、文字なら5pt以上、線幅は0.1mm以上であれば再現可能です。
空押しではインキを使わずに印刷するため、細かい文字や線、模様などは人によっては見づらい事もあるかもしれません。
再現が出来るかどうか、仕上がりはどうか？と不安なときは、有償となりますが本機色校正でお確かめの上進行する事をお進めしています。
「空押しより少し見えやすくする方法は？」
空押し部分に視認性を持たせたい時は、CAPPAN STUDIOではメジューム（透明インキ）にスミインキ1%を調色したインキを使ってほのかな色を出します。
詳しくは、メジューム＋スミとメジュームの活版印刷比較 を御参照ください。
左：メジューム＋スミ1％ /右：メジューム
それ以外にもメジュームインキや白紙に白インキ、黒紙に黒インキ、二スなどを使う事もあります。
CAPPAN STUDIOで使う事の多い用紙は非塗工紙ですのでインキのもつ光沢が出にくいですが、
インキが入る事で若干見えやすいよう思います。
事前に確認をする場合
見れる、見えないなどは個人差があります。
仕上がりが思ったものとは違うとならないように、有償となりますが本機色校正を確認の上進めていただけばより確実です。
