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活版印刷とオフセット印刷の違いと特徴

2023.12.13LABO

目次:
活版印刷の基本
オフセット印刷の基本
二つの印刷方法の主な違い
活版印刷とオフセット印刷の適切な使用シーン
両印刷方法の今後の展望

活版印刷の基本

活版印刷の基本

活版印刷は数世紀にわたり使用されてきた伝統的な印刷技術です。
この方法は、固定された活字や凸版にインキを塗布し、紙に押し付けることで画像やテキストを印刷します。
その結果、深みと質感がある独特の仕上がりの印刷物が得られます。
活版印刷はセッティングなど手作業や職人の技術を多く必要とします。
また、厚手の紙や特殊な素材にも印刷可能で、オリジナリティが求められる場面での利用が見られます。

活版印刷の歴史

活版印刷の起源は、中世のヨーロッパに遡ります。
最も有名なのは、15世紀のヨハネス・グーテンベルクが開発した印刷機です。
この革命的な技術は、聖書などの書籍を大量生産を可能にし、知識の普及と共有に大きく貢献しました。
活版印刷は、その後もさまざまな改良を経て、今日まで続いています。

使用される材料

活版印刷に使用される主な材料は、金属や木製の活字、凸版、インキ、そして印刷に適した紙です。

活版印刷の現在

現代においても、活版印刷はウェディングカードや名刺、特別なイベントの招待状など、特定のニーズに合わせて利用されています。
デジタル印刷とは異なる手作りの温もりや質感を求める人々に支持されています。オフセット印刷の基本

オフセット印刷の基本

オフセット印刷は、現代の印刷業界で最も一般的に使用される方法の一つです。
この技法は、画像やテキストを直接紙に転写するのではなく、版のインキを中間のブランケット(ゴム版)に転写し、そこから紙に転移させる方法です。
高速で大量の印刷が可能であり、そのため雑誌、新聞、ブックレット、広告など、多くの商業印刷物に採用されています。
品質の一貫性や鮮やかなカラー表現が求められる場面での利用が特に適しています。

オフセット印刷のメカニズム

オフセット印刷のプロセスは、水と油の相互作用に基づいています。
印刷部分はインキを受け入れるように処理され、非印刷部分は水を受け入れるようになっています。
この特性を利用してインキが正確に転移されるようにします。
中間にあるブランケット(ゴム版)は、転写された画像などを受け取り、次に紙に転写します。
この一連の動作が、精密かつ高速な印刷を実現しています。

オフセット印刷の利点

一貫性のある高品質な出力、大量の印刷に適している点、鮮明な再現能力など多くの利点がオフセット印刷にはあります。
特に大規模な印刷ジョブや細かいディテール、多色のプロジェクトに最適です。

オフセット印刷の欠点

一方、初期のセットアップコストが高い、小ロットの印刷には不向きであるなど、オフセット印刷の欠点も考慮する必要があります。
また、デジタル印刷に比べて柔軟性に欠ける点も挙げられます。二つの印刷方法の主な違い

二つの印刷方法の主な違い

活版印刷とオフセット印刷は、技術的な面や利用目的、仕上りの質感など、多くの違いがあります。
活版印刷は手作業や職人の技術が多く必要で、仕上がりはユニークな質感が特徴です。
オフセット印刷は高速で大量に印刷するのに適しています。
活版は限られた色数やデザインに適しているのに対し、オフセットは多色の複雑なデザインも可能です。
また、コスト面では、一般的に活版印刷よりオフセット印刷の方が安くで出来上がります。
ただし、サイズや使用する用紙や印刷色数や印刷会社ごとの保有する印刷機の設備によりコスト感も変わってきます。

使用するインキの種類

活版印刷用のインキは通常ロータックローフローが好ましいです。
対照的に、オフセット印刷のインキは流動性があり、大規模な印刷ジョブで高速に使用することができます。
また、オフセットインキは紙に速やかに乾燥するための特別な機器を使用することも増えています。

印刷再現の質と特性

活版印刷は印刷時の印圧によって紙に深い凹みを与えることができ、これが独特の質感を生む要因となっています。
一方、オフセット印刷は非常に滑らかで均一な結果を生み出します。
これは、大量生産や商業的な出版物において一貫性が求められる場合に特に利点となります。

費用と効率性

活版印刷、オフセットともにロットが増えるほどに1枚あたりの単価は下がっていきます。
活版印刷とオフセット印刷では版代の占めるウエイトが一番大きく違ってきます。
活版印刷の方が版などの材料やスループットが少ない分、オフセット印刷と比べると割高になります。活版印刷とオフセット印刷の適切な使用シーン

活版印刷とオフセット印刷の適切な使用シーン

印刷方法の選択はプロジェクトの内容や量、予算、求められる品質によって大きく変わります。
活版印刷は名刺、特別な招待状、アートブックなど、特定のプロジェクトやアートワークにおいてそのユニークな質感や高級感を活かすことができます。
一方、オフセット印刷はカタログ、マガジン、大量のフライヤーやポスターなど、大量生産や一貫した質の出力が求められる場合に適しています。
また、最近では活版印刷とオフセット印刷両方を利用して最適な印刷物も増えてきています。

商業的なプロジェクト

オフセット印刷は、一貫した印刷品質と大量生産が必要な商業的なプロジェクトに最適です。
例えば、雑誌、新聞、広告用のフライヤーやパンフレットなど。高速で効率的なプレス機を使用することで、短時間で大量の出力が可能。
活版印刷でも可能ですが、コストや納期感を考える必要があります。

カスタム・ハイエンドプロジェクト

活版印刷の独特の質感は、高級感を持たせたいカスタムプロジェクトや限定アイテムにピッタリです。
例えば、招待状や特別なイベントのプログラム、名刺など。
オフセット印刷では得られない独特の立体感やテクスチャーが、プロジェクトに深みとゴージャスさをもたらします。

コストと時間の面からの選択

一般的には活版印刷の方がコストがかかる傾向にあります。
しかし、プロジェクトや保有印刷設備、印刷するサイズ、使用する用紙など様々な多角的な条件の元で、
活版印刷の方がコスト安だったり、オフセット印刷がコスト安だったりします。

両印刷方法の今後の展望

両印刷方法の今後の展望

近年、デジタル化が進む中で、伝統的な印刷方法も変革の時を迎えています
。活版印刷は、そのユニークな質感と手作業の良さを活かしたアート作品や限定品の制作にも使われ続けるでしょう。
一方、オフセット印刷は技術の進化とともに、さらなる効率化や環境に優しい印刷へのシフトが期待されます。
両印刷方法とも、それぞれの持つ魅力を活かし、多様なニーズに応える形で存在し続けることでしょう。

活版印刷の技術革新

近年、活版印刷の技術も進化を遂げています。
伝統的な技法にデジタル技術を組み合わせることで、より高精度かつ効率的な制作が可能となりました。
また、新しい材料の開発や環境に配慮した取り組みも進行中です。
これにより、活版印刷の可能性がさらに拡がることが期待されます。

オフセット印刷のエコロジー化

オフセット印刷業界も環境問題への対応が急がれています。
NONVOCタイプのインキや再生紙の使用、廃棄物のリサイクルなど、さまざまなエコロジー化の取り組みが進められています。
これにより、オフセット印刷が持続可能な方法で進化を続けることが期待されています。

デジタルとの融合

デジタル技術の進化は、伝統的な印刷業界にも大きな影響を与えています。
活版印刷やオフセット印刷とデジタル印刷のハイブリッド方法が試みられ、それぞれの良さを活かした新しい制作手法が生まれてきています。こ
れにより、より多様な表現や効率的な生産が実現されるでしょう。

まとめ

活版印刷とオフセット印刷は、それぞれ異なる特徴と魅力を持つ印刷方法です。
活版印刷はその独特の質感と立体的な仕上がり、オフセット印刷は高品質で大量の印刷が可能な点で評価されています。
しかし、両印刷方法とも進化を続け、デジタル技術との融合や環境への配慮など、新しい取り組みを進めています。
これからも、これらの印刷方法が持つ無限の可能性を追求し、さまざまなニーズに応える形で存在していくことでしょう。

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