
独特な風合いとアナログな魅力を持つ活版印刷の名刺。
 テンプレートを利用すれば、デザイン初心者の方でもおしゃれな活版名刺を手軽に作成することができます。
 この記事では、便利なテンプレートを利用して、活版印刷の名刺を効率よく作成する方法についてご紹介。
 テンプレートの種類や選び方、テンプレートを使用する際の注意点、さらにデザインデータの作成方法まで詳しく解説していきます。
活版印刷で作る名刺の魅力とは

活版印刷とは、古い歴史を持つ伝統的な印刷方法で、凸状の版で紙に圧力をかけてインキを転写します。
 思わず触れたくなる凹凸、紙の素朴な質感、インキの美しい色彩、それらすべてが調和してデザインに豊かな表情を生み出します。
 デジタル印刷では表現できない、独特の立体感や深い味わいが魅力です。
 そんな活版印刷を用いた名刺には特別な存在感があり、見る人に強い印象を残します。
 多彩な表現ができるのも特長で、人のぬくもりを感じさせるアナログな雰囲気や、洗練された上質感など、希望のイメージに沿った名刺作りが可能です。
 活版印刷の技術は伝統を引き継ぎ、今なお進化し続けています。
 近年では、その魅力が再注目され、名刺だけでなく、活版印刷を用いたショップカードやチラシ、文具なども人気です。
 どこか懐かしくもあり、新鮮さも感じさせる活版印刷の名刺。人脈作りや事業の拡大にぜひ生かしてみてはいかがでしょうか。
名刺作成にテンプレートを利用するメリット

「デザイン初心者でも手軽に名刺が作れる」「効率的にデザイン制作ができる」
 というのが、名刺デザインにおいてテンプレートを利用するメリットです。
 印刷会社のwebサイトなど、インターネット上で公開されているテンプレートには様々な種類があります。
 大きく分けると、名刺の外枠のみが作成されたものと、デザインが完成しているものの2タイプで、自分のデザインスキルや用途に合わせて選ぶことが可能です。
 デザイン制作に慣れていても、名刺を枠線から作成するのは手間がかかるものです。
 便利なテンプレートを上手く利用して、スムーズに名刺を作成しましょう。
名刺のデザインデータを作成する5つの方法

活版印刷の名刺を注文する際、名刺のデザインデータが必要になります。
 ここでは、テンプレートを利用するなどして、名刺のデザインデータを作成する5つの方法をご紹介します。
 デザインソフトお持ちでない方でも注文できる方法もあるので安心してくださいね。
枠のみテンプレートを使用する
名刺を自分でデザインする場合は、名刺の外枠のみ作成されたテンプレートを利用すると便利です。
 名刺サイズに合わせて仕上がり線やトンボ(トリムマーク)が設定されているので、枠内のデザインやレイアウトを考える段階から制作をスタートできます。
 また、テンプレートを利用することで、枠線の設定ミスを防げるのも利点です。
 デザインデータ入稿後にサイズ設定の誤りを指摘される、というようなトラブルをなくすことができます。
 基本的なミスを防ぎ、効率的にデザイン制作を進められるのが、外枠のみのテンプレートを利用するメリットです。
 表現の自由度も高く、独創的なデザインや片面・両面印刷、など、アイデアを存分に生かすことができます。
 以下に、ダウンロードして使える名刺テンプレートをご紹介しています。デザイン制作時にぜひご活用ください。
デザインテンプレートを使用する
ここで言うデザインテンプレートとは、レイアウトやデザインが出来上がったテンプレートのこと。
 デザイン自体が完成されており、プロフィール情報のみを反映させる形になります。
 注文方法は、名刺販売サイトでデザインテンプレートを選び、会社名、氏名、連絡先などの情報を文字入力するだけ。デザインソフト不要で、誰でも手軽に注文できます。
 デザインテンプレートは、ビジネス向け、イラスト入りなど種類が多く、好きなデザインを選ぶだけの手軽さが魅力です。
 ただし、他の人とデザインが被る可能性があり、オリジナリティに欠けるのがデメリットといえます。
すべて自分でデザインする
デザイン制作に慣れている方であれば、テンプレートを使わずに一から制作するという方法もあります。
 特に楕円や三角形といった変形型の名刺はテンプレートが用意されていないことが多いため、独創的な名刺を作成する場合には、今まで培ってきたデザインスキルが役に立つことでしょう。
 また、デザイン初心者の方の中には、勉強のために枠線作りからレイアウトまで全部自分でやってみようと思っている方もいるかもしれません。
 枠はデザインの土台になる重要なパーツなので、枠線作りを終えた時点で、間違いがないかしっかり確認しておくと安心です。
手書き原稿のデータ化を依頼
デザインソフトを使用して名刺データを作成できない方向けに、手書き原稿をデータ化するサービスもあります。
 手書きした名刺のレイアウトイメージを元に、印刷会社でデータ化してもらうことができます。
 もちろん、ロゴやイラストのみなど、部分的なデータ化の依頼もOKです。
 手書き原稿のデータ化は有料サービスになります。データ化する内容によって価格が変動するので、詳細についてはお問い合わせください。
デザイナーに名刺のデザインを依頼する
「デザインの経験はないけどオリジナルの活版名刺を作りたい」
 「クオリティの高い名刺デザインにしたい」
 そんな方は、プロのデザイナーに名刺デザインを依頼するのがおすすめです。
 活版印刷会社と提携しているデザイナーは、活版印刷の知識や制作実績が豊富です。
 ただ美しいだけのデザインではなく、活版印刷の持ち味を生かした名刺デザインを提案してくれることでしょう。
 デザイナーへの依頼は有料サービスにはなりますが、興味のある方はぜひ検討してみてくださいね。
テンプレートを使用する際の注意点

活版印刷の名刺作成でテンプレートを利用する際に、注意したいポイントをいくつかご紹介します。
 デザイン制作に入る前にチェックしておきましょう。
名刺サイズを確認する
基本的なことですが、初めにテンプレートの名刺サイズを確認しておきましょう。
 日本で一般的なのは、「4号名刺」とも呼ばる55×91mmのサイズです。
 現在の主流であることから、デザインテンプレートの多くがこのサイズを採用しています。
 他によく知られているのが、51×89mmの欧米サイズ。
 一般的な名刺より一回り小さいサイズとなっています。
 インパクトのある名刺を希望する場合は、敢えて欧米サイズを選んだり、正方形や楕円といった変形型の名刺を検討したりするのもいいでしょう。
 ただし、めずらしい名刺サイズはテンプレートが用意されていないことも多く、その場合は自分で一から作成することになります。
指定の解像度や文字サイズに従う
外枠のみのテンプレートの利用には、デザインデータ作成の規定が設けられており、それを正確に守ることが重要です。
 例えば、「文字サイズの目安は5.5pt以上」「画像データ解像度はモノクロ2階調化し、1200dpiを確保する」など。
 活版印刷では、規定外の細かすぎる文字や複雑なデザインは印刷加工時につぶれやすく、きれいに再現できない可能性があります。
 デザイン制作に入る前に、規定や制作上の注意点にしっかり目を通しておきましょう。
紙や文字色を変更できるかもポイント
デザインテンプレートを使用する場合、紙の種類や文字の色を変更できるかもチェックしておきたいポイントです。
 紙質やカラーの選択によって名刺の印象が大きく変わるので、オリジナリティを表現できます。
 特に紙は、活版名刺の印象を決める重要な部分。
 やわらかなコットンの風合いを生かした紙や、風格を感じさせる黄みがかった紙など個性豊かです。
 紙の質感や色味は実際に手に取ってみないと分からない部分も多いので、可能であればサンプルを取り寄せるといいでしょう。
活版印刷の名刺作成にテンプレートを活用しよう
活版印刷の名刺作成にテンプレートを利用するメリットや注意点、デザインデータの作成方法などをご紹介しました。
 テンプレートは大きく分けて、外枠のみのタイプとデザインが完成したタイプの2種類があります。
 せっかく活版名刺を作るなら、外枠のみのテンプレートを使ってオリジナルのデザインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 初心者はもちろん、デザインに慣れている方にとってもテンプレートは便利なツールです。
 名刺作成にぜひ活用してみてくださいね。























