書家さまのお名刺です。
シンプルなデザインにフリッターのテクスチャーをアクセントにした素敵なお名刺です。
茶道や華道などもシンプルなお名刺を良くみかけますが、無駄を削ぎきった中の素敵さを感じます。
フリッターは、見た目はでこぼこしたテクスチャーでゴツゴツした感じを受けますが、優しさと上品さを持った紙かな と思います。
フリッター名刺の仕様
用紙:フリッターホワイト 4/6判 220kg
印刷:活版印刷 1c/0c(表1色)
印圧:ハードプレス
Client&Design:白峰さま(西岡絹恵さま)
片面印刷なので、印圧を強く
凸凹したものをということで、ハードプレスをご希望される事が多いです。片面印刷でしたので、思い切りハードプレスしています。
両面での印刷時は、裏面への干渉を気にされる方も多く、干渉しないようにとご指示を頂くとどうしてもミディアムプレスぐらいにしか印圧を入れれません・・・・
お客様やデザイナーさま、それぞれが凸凹や裏面への干渉の度合いへの感性は皆様それぞれ違うと思っています。
もちろん、中には裏面に干渉させる事をデザインに含ませていらっしゃるデザイナー様も居らして、遠慮なく印圧を強く入れる名刺もあったりします。
凸凹の醍醐味を楽しみたいなら、片面のみのハードプレス。文字や線などは細めのものをご使用されると凸凹感が際立つのかな・・・と最近感じています。
ベタなどがあると、ベタの再現を注視するのか?
それとも印圧を重視するのか?
と2択を迫られるデザインの時もあり、本当に名刺のデザイン内容によって、印刷時に全部違う物語があるといっても過言でないくらい、設定が全て違います。
印圧や、色が心配なときは
今回のフリッターや、活版名刺で良く使う特殊紙は、コート紙などの塗工紙と違い、非塗工の用紙が多いです。
印刷後、用紙にインキが沈んで少し淡くなります。
また、知っておいて頂くとデザインや活版印刷などに関わる時参考になるのが、印圧を強くすると色が淡くなります。(マージナルゾーンを極力抑え、綺麗な仕上がりの凸凹感を目指す、弊社での場合です)
仕上がりの色のイメージ、印圧のイメージなど、活版印刷をする時、様々なご不安があるようです。
まずは、ご不安があればお気軽にご相談ください。
正直なところ、印刷してみないと分からない事の方が多いですが、出来る限りのご対応いたします。
有償となりますが、本機を使った色校正で実際に確認頂くのが一番安心かとおもいます。
迷ったり、ご不安なときは色校正をお試しください。
初回:2015/7/18
修正:2024/07/27