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活版印刷でも、QRコードは読み取れます。

2025.07.14LABO

CAPPAN STUDIOの技術力とは? 「にじみ=風合い」ではない。
QRコードが語る本当の職人技

活版印刷でQRコードが読めない理由とは?

QRコードは正確な再現が求められる非常に繊細な図形です。
CAPPAN STUDIOのお客様から次にようなご質問・相談をいただきます。
『他の印刷会社さまでは「活版印刷では読み取れない」と言われたのですが、「QRコードは活版印刷で再現できますか?」』
CAPPAN STUDIOでは、QRコードも活版印刷で再現しています。

「QRコードが活版印刷は読み取れない」と回答するという事は、細部の再現が難しいという技術的課題に向き合わずにいるように思っています。
例えば、ベタのカスレや小さい文字は再現できない事を「活版印刷の風合い」という言葉で片付けてしまっていることが背景にあるように感じています。
CAPPAN STUDIOではそうした制限を突破するため、印圧・インキのタックフロー・版を徹底的に調整しQRコードの正確な再現を実現しています。
QRコード_活版印刷

「QRコードが読み取れない=活版」は誤解

活版印刷での場合、QRコードは「読めなくても仕方がない」と言われる方もありますが、QRコードは読み取れて初めて意味があります。
CAPPAN STUDIOでは、QRコードの入った名刺やショップカードでも明瞭な線と適切な濃度でQRコードを活版印刷で再現しています。

細かいドットもつぶさない印刷技術

小さいサイズのQRコードは、微細な正方形の集合体で構成されており1つでも潰れたり欠けたりすれば読み取りができなくなる可能性があります。
CAPPAN STUDIOでは、インキのタックフローやレジストに工夫を施した版の使用、製版工程時のノウハウなどを駆使して対応しています。
だからこそ細部までつぶれることなく再現できます。
青口金_QRコード

「味」ではなく「技」で伝える。QRコード印刷に見る活版の未来

「できないことを風合いにしない」姿勢

近年、活版印刷の「印刷の滲み(にじみ)効果」、「ベタ面のかすれ・まだら模様効果」として評価されることがありますが、本当に意図した表現であるのかが問われます。
現在のオフセット印刷やデジタル印刷に移行する前の印刷は、活版印刷が担っていました。
その当時の印刷物に「にじみ」「カスレ」があったら商品としては成り立つものでなく、技術的に未熟な商品だと思われていたことでしょう。
印刷技術や使用する資材を深く探求してこそ、綺麗な再現がされると思います。
技術力の低さで起こる「にじみ」や「カスレ」を活版印刷の味と表現する印刷会社さんは、真剣に取り組む職人達には失礼なのではないかとまで思っています。

レタープレスの未来を担う精度

活版印刷(レタープレス)は古い印刷技術でありながら、現代のデザインや販促にも活用できる表現手法です。
QRコードのようなデジタル要素と組み合わせることで紙媒体の持つ情報伝達力が格段に高まります。
職人技と現代のニーズが融合した、新たな印刷の形がここにあります。

読める”ことで広がる名刺の価値

QRコードが機能すれば、名刺は単なる連絡先以上のツールになります。
URLやSNS、商品ページへの誘導も可能です。
CAPPAN STUDIOでは、クラフト紙やコットン紙でも、鮮明なQRコード印刷が可能。
名刺のデザイン性と機能性を両立させる、新しい価値を提供します。
活版印刷_QRコード

活版印刷のベタ印刷も“カスレて当然”ではない。広い面も美しく再現

活版印刷のベタ印刷の難しさとは?

活版印刷のベタは本来綺麗です。
ベタ印刷は、一色で広範囲を均一に印刷する技術です。
ベタ印刷には多くのインキの供給を必要とします。
印刷時に多くのインキを供給できないスペックの印刷機ではムラやカスレが出ます。
また、インキ量や印圧の調整が上手くないとムラやカスレが生じやすいです。
活版印刷機の低スペックと、未熟な技術力により生まれてしまう「ムラ」「カスレ」を「味」とする風潮が生まれつつあります。
しかしそれは、本来の「綺麗なベタ」ができる技術を放棄していると私達は考えています。
DIC特色のベタに空押し

<QRコードの事例と関連記事>

活版印刷でのQRコード

活版印刷QRコードのあるショップカード

QRコードを大きく使用した活版印刷名刺

QRコードを活用した名刺デザイン

よくある質問(Q&A)

Q1. 活版印刷でQRコードを印刷すると、読み取りにくくなるのでは?
A. CAPPAN STUDIOでは、圧・版・インキのバランスを調整し、QRコードでも読み取り可能なクオリティで仕上げています。

Q2. ベタ印刷でムラが出るのは仕方ないのでは?
A. いいえ、技術と調整によって綺麗なベタを実現できます。CAPPAN STUDIOでは均一な仕上がりを重視しています。

Q3. QRコード印刷はどのような用紙に対応していますか?
A. クラフト紙、コットン紙、和紙など幅広く対応可能です。ご相談ください。

Q4. QRコードのサイズに制限はありますか?
A. はい。12㎜四方サイズ以上が必要となります

Q5. QRコードの読み取り確認はしてもらえますか?
A. 印刷スタート時にCAPPAN STUDIO内のiphoneとアンドロイドの両方で読み取りチェックをしています。
読み取りに問題なければ進行しています。
納品後のデバイスや環境による読み取り不良はご免責頂いています。

まとめ

CAPPAN STUDIOでは、65年以上積み上げてきた活版印刷の経験と技術の蓄積を活かし、
QRコードの読み取り精度」「美しいベタ印刷」「滲まない」「かすれない」を実現しています。
伝統と機能性を両立させた表現が可能だからこそ名刺や印刷物に新たな価値を与えることができます。

 

 

 


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