空押しのような名刺ですが、メジュームインキを使用して凸凹の表現をさせて頂いています。
こちらの名刺は、TRUC ART様デザインとなります。
表面はメジューム、スミの2色。
裏面は1色で仕上げております。
上:名刺の表面
下:名刺の裏面
凸凹を表現した仕様は
商品:名刺
サイズ:55x91mm
用紙:特Aクッション0.8
印刷:活版印刷 表2色(メジューム・スミ)裏面1色(スミ)
client:株式会社イエステージ様
design:TRUC ART様
メジュームで空押しを表現
以前に詳しくご紹介した事があるメジュームインキを使った名刺と同じく、今回も空押しの表現部分にインキを使用しています。
弊社の独自の見解です。
空押し(blind letterpress)の部分は、メジュームインキを入れる方が目の錯覚なのか凸凹感が表現できるよう感じています。
何故なのか問われると、お答えできない所が誠に申し訳ないですが・・・。
勿論、ご注文者さまのご意向をお聞きした上で、インキを使う、使わないは決めております。
両面での印刷
今回は、裏面印刷時、表面に凸凹があまり出ないよう印圧を抑えて印刷しております。
印圧を出さず、綺麗に印刷する技術は、従来の活版印刷の技術で弊社では得意分野となります。
(実は、これが印圧をガンガン入れるより難しかったりします・・・。)
表面の2色部分、空押しの表現をメジュームを使用したものと、スミの箇所も裏面への干渉は控えるよう抑え目で印圧を入れております。
裏面が無ければ、もっと印圧を入れたいぐらい素敵なデザインです。
アミ点の表現
ご覧になって頂いてる方に参考になるのは、アミ点の出方です。
下の写真のロゴの部分がスミアミで表現されています。
活版印刷のアミ点の表現は、オフセット印刷と比べるとアミ1つ1つが粗いのと、印圧を強くいれるとアミが目詰まりするので、
ルーペレベルで見る限りはお奨めしておりません。
今回の仕様は印圧を入れずに印刷していますので、アミも綺麗に仕上がっています。
アミ点の表現について、たまにご質問頂きますのでご参照頂ければ嬉しいです。
特Aクッション
用紙は、特Aクッション0.8を使用しています。印圧を強くいれると裏面への凸凹の影響が出ます。
今迄の経験では、厚みがある用紙のほうが裏面への影響が少ないようです。
厚みがあり、印圧を入れやすいので特Aクッションは人気のある用紙の一つです。
その他、厚みがあり印圧が入りやすいと感じるのは、コットン100%のクレーンレトラやグムンドコットンなどもお奨めです。