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小口染め加工の名刺、カード

2024.12.22WORKS
小口染め加工

小口染め(エッジプリント, エッジカラー)できます!

名刺やショップカードなどに小口染めを施すことで、シンプルなデザインでも視覚的なインパクトを与え、高級感や独自性を際立たせることができます。
「名刺やショップカードなどの小口染めができますか?」というお客様のご要望にお応えし、さまざまな印刷物に対応したサービスを提供しております。

小口染めは、名刺やカードの側面に色を加えることで、プロフェッショナルな印象を演出するだけでなく、ブランドイメージを強化する重要な役割を果たします。
特に、企業のコーポレートカラーやイベントテーマに合わせたカスタマイズが可能で、個性を反映した仕上がりが得られるのが特徴です。

小口染め【edge print(エッジプリント)】とは?

小口染めとは、印刷物の断裁面である小口部分—左右の側面(小口側)、上部(天側)、下部(地側)の四方—に色を付ける染色技法を指します。
この加工によって、印刷物にユニークなデザイン性が付加され、シンプルな外観であっても目を引くアクセントが加わります。

通常の印刷では、印刷物の表面にデザインを施しますが、小口染めでは「縁そのもの」や「断裁された側面」に直接色を付ける点が特徴的です。
これにより、紙の厚みや構造を生かした立体的なデザインが可能となり、印刷物全体の魅力を高めることができます。

呼び方のバリエーション

小口染めは、日本語だけでなくさまざまな言語や専門用語で呼ばれています。

  • Edge print(エッジプリント)
  • Edge color(エッジカラー)
  • Edge paint(エッジペイント)
  • Inking edges(インキングエッジ)

これらの呼び方は、小口染めの技術や仕上がりを表現する際に使われます。
また、特に海外では「Edge painting」という名称で親しまれています。

小口染めの利用シーン

小口染めは、名刺やショップカードだけでなく、書籍やギフトカード、ラグジュアリーな招待状やパーティー用の特別なカードなど、幅広い用途に適用可能です。
特に、イベントやキャンペーンの際には、目立つデザインで参加者の注目を集めるツールとして最適です。

小口染めによって、単なる印刷物が特別なアート作品のような存在感を持つことになります。
ぜひこの技法を活用して、唯一無二の印刷物を作り上げてください。

活版印刷名刺小口染め

活版印刷と相性の良い小口染め

小口染めは、その特性上、小口(エッジ)部分に色を加える加工であり、厚みのある用紙を使用することが多く一般的です。
このため、厚手の紙を用いることが多い活版印刷とは非常に相性が良く、組み合わせることで独自の風合いやデザイン性を最大限に引き出すことができます。

活版印刷では、強い印圧をかけることが可能で、紙の質感やディテールを美しく再現できます。
この特性は小口染めと組み合わせることで、視覚的な魅力と触覚的な魅力の両方を高める効果があります。
特に、活版印刷時の印圧をヘビープレスで印刷した際の印字部分の凹みと小口染めの色彩が調和することで、唯一無二の印刷物が完成します。

小口染めの方法と特徴

小口染めには、機械による自動化された方法やアクリル素材を転写する方法など、いくつかの技法がありますが、弊社では職人による手作業を採用しています。
この手法により、紙質やデザインに応じた繊細な仕上がりが実現します。
手作業ならではの濃度ムラや染料の浸透具合が、ハンドメイドの温かみを感じさせる仕上がりを生み出します。

また、染色後の摩擦により色移りが発生する場合がありますが、弊社では独自の加工技術を用いてこの問題を軽減しています。
それでもご使用の際には取り扱いにご注意いただくようお願い申し上げます。

納期と対応

小口染めは職人の手作業による工程を含むため、通常の印刷よりも制作日数が多くかかる場合があります。
ただし、できる限り迅速な対応を心がけており、納期についてのご相談も承ります。
特にお急ぎの場合は事前にお問い合わせいただければ、可能な限りの対応をいたします。
(納期短縮をお約束する意味ではございません)

このように、小口染めは活版印刷との組み合わせで印刷物の価値を大きく高めることができます。
ぜひお気軽にご相談ください。
小口染め(edge print)

さり気ないけれどインパクトがある加工(小口染め)

小口染めは、そのシンプルな美しさとさり気ない高級感が特徴の加工技術です。
名刺やショップカードに小口染めを施すことで、従来のデザインが大きく変化し、ユニークで目を引く仕上がりを実現します。

特に、強い色を用いて小口部分を際立たせるデザインは、視覚的にインパクトを与え、ブランドの認知度向上にも貢献します。
一方で、カードのデザインと同系色で小口を染めることで、統一感と調和の取れた上品な仕上がりを作り出すことも可能です。
このような柔軟なデザインの選択肢が、小口染めの魅力の一つです。

企業や店舗のブランディングにおいては、テーマカラーを小口染めに反映させることで、統一感のあるデザインを実現するお客様が多くいらっしゃいます。
また、スタッフごとに異なる色の名刺を持たせることで、個性をアピールしつつも全体としての統一感を保つことができます。

用紙と小口染めの色の組み合わせ

小口染めの仕上がりは、用紙の色や質感によっても大きく影響を受けます。
淡い色を使用する場合、用紙の下地が色に影響を与えるため、より繊細で控えめな表現になります。
一方、濃い色を使用すれば、小口染めの鮮やかさが際立ち、はっきりとした仕上がりとなります。

さらに、ゴールドやシルバーといった金属色の染料を使用すると、高級感と華やかさが一層引き立ちます。
特に、濃い色の用紙と組み合わせることで、小口染めの色が際立つ印象的な仕上がりを実現します。
これにより、色の深みや味わいを表現することが可能です。

小口染めの活用例とカスタマイズ

小口染めは、名刺やショップカード以外にも、DMやウェディングのインビテーションカード、イベントの招待状、商品タグなど、多岐にわたる用途に適用できます。
特に、大切な場面で使用する印刷物に小口染めを加えることで、特別感と印象を与える効果が期待できます。

弊社では、DICPANTONEPMS)ソリッドチップスのカラーガイドからお好きな色を指定して小口染めを行うことができます。
また、蛍光色として赤、黄、緑、ピンク、オレンジの5色や、赤口金、青口金、銀といった金属色の染料もご用意しております。
これらのオプションを活用し、お客様のイメージにぴったりの一枚を作り上げるお手伝いをいたします。小口染め_サンプル

小口染めで人気のある用紙 5選

「小口染め(エッジプリント,エッジカラー)が目立つ用紙で、活版印刷に適した用紙はありますか?」という質問をよくいただきます。
ここでは、厚みのある用紙を中心に、小口染めで人気のある5銘柄をご紹介します。

  1. 特Aクッション8(厚み:0.8mm)
    活版印刷で高い人気を誇る用紙で、0.6mmや1.0mmの厚みも対応可能です。
    この用紙は印圧の入りが良く、小口染めの色を美しく再現します。
  2. スノーブル-FS L判5kg(厚み:0.92mm)
    色が真っ白で、雪のような清潔感を持つ用紙です。
    FSC森林認証紙で、環境に配慮した印刷物にも最適です。
  3. グムンドコットン ホワイト 700×1000判420kg(厚み:0mm)
    ドイツのグムンド社が製造するコットン100%の用紙で、優しい風合いが特徴です。
    名刺や高級なカードの印刷に最適です。
  4. ワイルド-FS 450gsm(厚み:0.95mm)
    コットンを35%含むFSC森林認証紙で、独特のテクスチャーが魅力的です。
    イタリアから輸入されたこの用紙は、柔らかさと印圧の入りやすさを兼ね備えています。
  5. 特Aクッション6(厚み:0.6mm)
    特Aクッション0.8が厚いと感じる方に適した薄手の用紙です。
    小口染めをさりげなく施したい場合におすすめです。

これらの用紙は、特に小口染めと活版印刷の組み合わせで優れた仕上がりを実現します。

見本帳のご用意

弊店では、さまざまな見本帳をご用意しております。
店頭で直接ご覧いただければ、よりイメージに合った用紙をお選びいただけます。
また、薄い用紙でも小口染めの効果を生かすことができるため、さまざまな選択肢をお試しいただけます。

小口染め(エッジプリント、エッジカラー)をした活版印刷名刺

小口染めを施した活版印刷の名刺は、他にはない魅力的な仕上がりを提供します。
以下に、実際に弊社で製作した事例をご紹介いたします。

GRAMPIXELさまの名刺
GRAMPIXELさまの活版名刺は、グムンドコットンを使用し、小口染めを施した特別なデザインです。
コットン100%の優しい風合いが、名刺全体に高級感を与え、小口染めが鮮やかなアクセントとなっています。
シンプルながら印象的な仕上がりで、ブランドの個性を際立たせています。

詳細はこちら
グムンドコットンを使用した活版印刷名刺と小口染め加工

小口染めの活版名刺

Aクッション0.8mmの名刺
Aクッション0.8mmを使用した名刺では、刷り色のオレンジと小口染めのオレンジを見事に統一させています。この一貫したカラーリングが、全体に統一感をもたらし、デザイン性を高めています。
Aクッションの厚みと小口染めの組み合わせにより、しっかりとした存在感のある名刺が完成しました。

小口染め名刺

ハジャルアスワド様の名刺
Aクッション0.8に活版印刷両面と、黒色の小口染めの名刺です。
小口を黒色で染めることで引き締まり、クールで素敵な仕上がりです。
小口染め_黒色

詳細はこちら
黒色での小口染め名刺

弊社、活版名刺、ショップカードにも小口染めしてみました。
小口染め活版印刷ショップカード小口染め

小口染めと活版印刷の融合は、他の印刷方法では得られない特別な質感と美しさを提供します。
これらの事例を参考に、ぜひオリジナルの名刺製作をご検討ください。

小口染め加工の詳細

内容・仕様について

名刺やショップカードなどの四方側面の小口に色を染める加工を行います。
その他の印刷物でも仕様に応じて小口染めが可能です。
用紙の特性やデザインに合わせた多彩な仕上がりを提供します。

納期について

基本的には通常の納期内で対応可能です。
ただし、枚数や仕様によっては追加の制作日数をいただく場合がありますので、事前にご相談ください。

サイズ

名刺やショップカードの標準サイズに対応しています。
また、その他の印刷物についても、仕様やサイズに応じて小口染めが可能です。
詳細はお気軽にお問い合わせください。

料金について

小口染め加工をご希望の場合、まずはお問い合わせフォームよりお見積もりをご依頼ください。
お見積もりの際には以下の情報をご連絡いただくとスムーズです。

  • 用紙名
  • 用紙斤量
  • 印刷色数
  • 加工内容
  • ご希望の数量

注意事項

  • 持ち込みの用紙や、小口染め加工のみのご注文はお受けできません。
  • 染料が用紙に浸透するため、多少の色ムラが生じる場合があります。
  • エッジにエンボス加工が施されている場合、染料の浸透が不均一になる可能性があります。
  • 特殊な形状や加工との組み合わせをご希望の場合は、事前にご相談ください。
  • 色付き用紙を使用する場合、DICやPANTONEのカラーガイドと完全に一致しない仕上がりになる場合があります。
  • 実績のない用紙を使用する際は、有償のテストが必要となる場合があります。

お客様の仕様やご要望に合わせた最適なご提案をいたします。
お気軽にご相談ください。

ご注文方法

小口染め加工をご希望の方は、まずはお問い合わせフォームよりお見積もりをご依頼ください。
お見積もりの回答時には、ご依頼者様専用の注文用URLをご案内いたしますので、そちらからご注文いただけます。

お見積もりをご依頼の際には、以下の情報をご提供いただくとスムーズです。

  • 用紙名
  • 用紙斤量
  • 印刷色数
  • 加工内容
  • ご希望の数量

これらの情報を基に最適なプランをご提案いたします。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

小口染めのよくある質問

Q.小口染めとは何ですか?
A. 小口染め(こぐちぞめ)とは、紙の断面(小口)を染める技法のことです。主に書籍や名刺、カードのエッジ部分にカラーを追加し、視覚的なアクセントを加えるために用いられます。

Q.小口染の利点は何ですか?
A. 小口染めには以下のような利点があります:

・視覚的な魅力を増す: カラーのエッジが独自のデザイン要素となります。
・高級感を演出: 特別感を演出し、製品の価値を高めます。
・カスタマイズ性: 様々な色を選べるため、デザインに合わせてカスタマイズ可能です。

Q.小口染に使用できる色はどのくらいありますか?
A. 基本的にはほとんどの色を使用できます。
特に金や銀、蛍光カラーが人気です。
DICやパントンのカラーガイドよりご希望色をご指定ください。

Q.小口染はどのような素材に適していますか?
A. 小口染めは厚手の紙やカード、書籍に最適です。
特に名刺や特別なイベントの招待状、限定版の書籍などでよく使用されます。

Q.小口染めの納期はどのくらいですか?
A. お名刺やショップカードなど通常納期内で小口染めまで仕上げます。
なお、はがき、インビテーション、書籍などについては都度お問合せください。

Q.小口染の色の均一性はどうですか?
A. 染色の際には細心の注意を払い、均一で美しい仕上がりを目指しております。
しかし、用紙や淡い色などは若干色ムラが出る可能性があります。

その他人気の加工

小口染め以外にも、特別感を演出するためのさまざまな加工方法をご提供しています。
以下に、弊社で人気のある加工をご紹介いたします。

  • 箔押し

    金や銀、ホログラムなどの箔を用いて、紙の表面に高級感を与える加工です。
    名刺や招待状、ラグジュアリーなパッケージに最適です。

  • エンボス(浮き出し) / デボス

    デザインやロゴを紙の表面に浮き上がらせたり、沈ませたりする加工で、触覚的な魅力を加えます。
    立体感のある仕上がりが特徴です。

  • デジタル印刷と活版印刷の組み合わせ

    フルカラーのデジタル印刷と活版印刷の特色を融合させることで、鮮やかでありながら繊細な仕上がりを実現します。

  • 角丸加工

    名刺やカードの角を丸くすることで、柔らかく親しみやすい印象を与えることができます。
    紙の形状に変化を加えたい場合におすすめです。

  • トムソン加工(ダイカット加工)

    特殊な形状に紙を切り抜く加工です。
    ユニークなデザインやブランドの個性を強調するために使用されます。

  • 合紙

    異なる種類や色の紙を貼り合わせて一枚に仕上げる加工です。
    2枚の用紙を貼合したものは2層合紙、3枚のものは3層合紙などといいます。
    紙の厚みや色彩効果をカスタマイズできます。

これらの加工は、それぞれ異なる魅力を持ち、印刷物の目的やデザインに合わせて最適な選択肢を提供します。
ぜひお気軽にご相談ください。

追加/訂正:2021年6月1日
追加/訂正:2021年10月3日
追加/訂正:2024年8月18日
追加/訂正:2024年12月22日


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