活版印刷のベタ印刷は綺麗です。
オフセットと違い、版から用紙にダイレクトにインキを転写するので綺麗です。
敢えていうなら白抜き文字がインキの影響で線幅が若干細まります。
たまにベタ印刷について、下記のような特徴を聞く事がありますが、そんな事はないです。
・活版印刷で面積の大きいベタ面を印刷するとインキが均一に印刷されず、色のかすれやムラが発生することがあります。
・同じロットでもまだら模様や色の濃淡は変化します。
・一枚一枚の仕上がりにムラがあることも温かみが伝わる味わいのひとつです。
今のオフセット印刷やオンデマンド印刷になる前には、美術書や写真集も活版印刷で印刷されています。
その時にまだら模様や色の濃淡、1枚毎の仕上がりのムラを許容されていたんでしょうか。
そんな事はないはずです。
さて、ベタとエンボス加工のお名刺を請け賜わりました。
特Aクッション0.8を使用して両面を活版印刷いたしました。
仕様
商品:名刺
サイズ:55×91㎜
用紙:特Aクッション0.8
印刷:活版印刷両面1色(刷色:スミ、DIC433)
加工:エンボス加工(浮き出し)
Client:株式会社アヴァンセ
Design:片原 由希子さま