活版印刷は、1色1色印刷をしていきます。
今回ご紹介する名刺は、活版印刷で2色を印刷しています。
各版の印刷位置を合わせるのを、見当合わせといいます。
罫線同士の見当あわせをしたものです。
罫線が細く、難易度が高く、楽しいお仕事でした!
活版名刺 仕様
【用紙】ハーフエアコットン 180kg
【印刷】活版印刷 2色
【印圧】ハードプレス
デザイナー様やクリエイター様が多い、大阪市西区の北堀江の会社さま、
株式会社WINNOVATE 様よりご注文頂きました!
簡単に活版印刷での見当合わせの説明をしておきます。
見当とは
見当とは、印刷された各色、各版などの印刷位置を意味します。
また、両面印刷の表と裏の印刷位置のことも意味します。
良く、「見当が厳しい」や「見当が甘い」なんて使い方をしています。
活版印刷では、印刷を1色ずつ行います。
紙を印刷機に通すと、胴圧により紙が伸びてしまいます。
印圧を強く印刷したものは、紙が良く伸びます。
インキ量も多ければ多いほど、見当合わせが厳しくなってきます。
刷りものによっては、絵柄や見当精度にあわせ、紙の伸びを考え、印圧の調整をします。
ご発注者のご意向もあるので、多色の印圧の強いものでも請け賜りますが、各色ごとに印圧を変える方法もあります。
また、くわえ側とくわえ尻側では、くわえ側の方が見当が合わせやすいです。
(プラテンは平圧式なのと、紙サイズが小さいのであまり気になりませんが、シリンダー機では絵柄によって見当のキツイ場所に合わせてくわえを決めます)
どうすれば、見当が合わしやすいのか?
1)基本ですが、針をつかう
(紙給紙の際、紙位置を決める針のようなガイドです)
2)見当の位置取りに合った、刷り順を選択する
3)版を正確にメタルベースに貼りこむ事も大切です。
4)見当の厳しい箇所は、くわえ側に。
5)試し刷りで、インテルなどで微妙な位置合わせをします。
6)あとは、印刷しながらホント微妙に印圧を変えたりしてます。
今日は、ざっくりご紹介しておきます!
また、機会あるとき詳しくご案内します。