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活版印刷の名刺をオーダーするには?|サイズ・紙・色の選び方や注文方法を詳しく解説

2021.09.26LABO

ネットオーダーのイメージ画像

アナログな魅力で注目を集める活版印刷の名刺。
独特の持ち味と洗練された美しさが、手にした人の心に強い印象を残します。
そんな活版印刷の名刺をオーダーするには、どのような手順が必要なのでしょうか?
この記事では、活版印刷の名刺のオーダー方法をはじめ、名刺サイズや紙の種類、色の選び方など名刺作りに役立つ情報も詳しくお伝えします。
活版印刷の名刺に興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

活版印刷ならではの魅力とは

木活字ブロック

活版印刷とは、凸状の版にインキを付け、圧をかけて紙にインキを転写する印刷方法です。
印圧による紙の凹凸が立体感を生み出し、デザインに豊かな表情を与えます。
そっと触れてみたくなる凹凸、素朴な紙の質感、美しいインキの色彩、どれも活版印刷だからこそ味わえるもの。
どこか懐かしいアナログ感があり、作り手の想いやぬくもりを感じられるのも活版印刷の魅力です。
質の高さを追求し、今なお進化し続ける活版印刷の技術は、日本のみならず世界からも高く評価されています。
名刺の他にも、ショップカード、フライヤー、カタログ、文具など様々なものに活版印刷が用いられ、人々の想いを伝える手助けをしています。

活版印刷名刺のオーダー方法

名刺デザインを制作する女性

ここでは、活版印刷の名刺のオーダー方法についてご紹介します。
名刺をオーダーする際、名刺のデザインデータを送る必要があります。
もし、自分で作成が難しい場合は、印刷会社に手書き原稿のデータ化やデザイン制作を依頼することも可能です。

以下の3つのオーダー方法から、自分に合うものを選びましょう。

自身で作成したデータを入稿

自分で作成した名刺デザインのデータを入稿する方法です。
Adobe Illustrator・Photoshopで作成したデザインデータを圧縮し、印刷会社にメールで送信します。
容量が大きい場合は、オンラインストレージサービス等を利用してデザインデータを送ります。
デザイン作成から入稿まで自身で行うため、入稿に関する費用は発生しません。

手書き原稿のデータ化を依頼

「デザイン制作はできないけど、どんな名刺を作りたいかは決まっている」という場合には、手書き原稿のデータ化を依頼する方法がおすすめです。
名刺のレイアウトイメージを手書きしたものを印刷会社へ送ると、それを元にデータ化してもらうことができます。
名刺片面から、ロゴやイラストといった部分的なデータ化まで依頼が可能です。
データ化する内容によって費用が異なるため、詳細についてはお問い合わせください。

デザイナーへデザイン制作を依頼

プロのデザイナーにデザイン制作を依頼できるサービスもあります。
デザインソフトをお持ちでない方だけでなく、クオリティの高い名刺を希望する方や、忙しくてデザイン制作の時間が取れないという方にもおすすめのサービスです。
有料のサービスにはなりますが、活版印刷の知識と経験のあるデザイナーが対応してくれるので、安心して名刺のデザインを依頼できます。
依頼する側は、仕上がりのイメージや希望を伝えるだけでいいので、デザインの知識がなくても心配いりません。

活版印刷の名刺をオーダーする際のポイント

「POINT」の文字

活版印刷の名刺をオーダーする際、紙の種類や色の数などを選択する必要があります。
それぞれのポイントや注意点をご紹介するので、名刺を注文する際に役立ててください。

名刺のサイズや形状を選ぶ

名刺には、様々なサイズや形状があるのをご存知でしょうか?
代表的な名刺のサイズには、「一般サイズ」「欧米サイズ」「変形型」などがあります。
日本で標準的に使用されているのが、55x91mmの一般サイズです。サイズ規格が4号であることから、「名刺4号」とも呼ばれており、日本人にとって馴染みのある名刺サイズがこれに当たります。アメリカで一般的に使用されているのが、51×89mmの欧米サイズです。
日本の標準的な名刺よりやや小ぶりとなります。
個性をアピールするなら、正方形や楕円、三角形といった変形型の名刺も選択肢の一つです。
他ではあまり見ないインパクトのある名刺なら、名刺交換の際に強い印象を残すことができるでしょう。

紙の種類をチェック

紙選びは、活版印刷の名刺を作るにあたって重要なポイントです。
どんな紙を選ぶかによって、名刺の表情がガラリと変わります。活版名刺用の紙は、洋紙から和紙まで様々な種類があり、コットンを含んだやわらかな風合いものや、さらりと上品な手触りのもの、細やかな繊維がブレンドされたものなど、バリエーションが豊かです。
紙を選ぶ時は、テクスチャーだけでなく、紙の色味にも注目しましょう。
同じホワイト系の色でも、微妙な色の違いが名刺全体の印象に影響を与えます。
使用するフォントやデザインとの相性を意識するのも、紙選びのコツです。

印刷面と色数を決める

名刺は、片面印刷のものと両面印刷のものの2種類があります。
シンプルにすっきりまとめたいなら片面印刷、情報量が多い場合は両面印刷にするのがおすすめです。
外国の方とも名刺交換をするのであれば、表面の表記を日本語にして、裏面を英語にするのもいいでしょう。
ただし、活版印刷の場合、紙の種類によっては印圧が裏面に干渉してしまうことがあります。
両面印刷を希望する際は、可否を事前に確認しておくと安心です。

名刺に使用する色の数も決めておく必要があります。
一般的に、名刺の色数は3色以内に抑えると色彩のバランスが取れると言われています。
もちろん3色以上がダメというわけではないのですが、色数が多すぎるとごちゃごちゃした印象になりやすいので注意してください。
活版印刷の名刺では、活版印刷の風合いを引き立たせる1色~2色のシンプルな配色が人気です。
以下のURLで活版印刷の名刺の制作例を紹介しています。均整のとれた美しいデザインを、ぜひ参考にしてみてくださいね。

▼活版印刷名刺のオーダー実績紹介

CAPPAN STUDIO 活版印刷オーダー実績
活版印刷の作品集|黒林堂

特殊加工にも注目

名刺に高級感やオリジナリティを出したい場合は、通常の活版印刷に加えて特殊加工を取り入れるのもおすすめです。
活版名刺で可能な特殊加工には、「小口染め」「箔押し」「空押し」「エンボス・デボス加工」「トムソン加工」などがあります。
・小口染め:名刺の四方の縁を色付けする
・箔押し:金箔や銀箔などを熱圧着させる
・空押し:印圧による凹凸のみで文字や柄をさりげなく浮き立たせる
・エンボス・デボス加工:凹版と凸版の2版で紙を挟み、くっきりと凹凸を作る
・トムソン加工:抜き用の木型を使って紙を打ち抜く
この他にも、名刺の角を丸くする加工や、デジタル印刷と活版印刷を組み合わせた名刺の作成など、様々なアレンジが可能です。
webサイトに掲載されていない特殊加工でも実現できる場合があるので、希望がある場合はぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

実際に色や質感を確かめられるサンプルを利用しよう

色見本

活版印刷の名刺をオーダーする際は、紙質やインキの風合いを直に確認できるサンプル(見本帳)を活用しましょう。
サンプルは無料で提供されているものと、オンラインショップで販売されているものがあるので、用途に合わせて取り寄せてみてください。
紙の質感や色合い、インキの微妙なニュアンス、活版印刷の強弱は、サイト上の情報だけでは分かりにくいものです。
思い通りのデザインを実現するためにも、実際にサンプルを手に取って確かめ、納得したうえでオーダーしましょう。
サンプルを参照することによって、デザイン設計がしやすくなる、新しいアイデアが浮かぶ、といったメリットもあります。

活版印刷の名刺だからこそ伝わるものがある

この記事では、活版印刷の名刺のオーダー方法や、用紙の選び方、配色のポイントなどをご紹介しました。
名刺は社風や人となりを表現する大切なツールです。
表現豊かな活版印刷の名刺なら、誠実さや温かみ、仕事への真摯な姿勢なども、そのまま相手に伝えることができるのではないでしょうか。
ぜひこの機会に、活版印刷名刺のオーダーを検討してみてくださいね。


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