空押しの中の文字をさらに凸凹を。
起業のタイミングで、想いをお名刺にと活版名刺のお問合せを頂きました。
周りを額縁のようになるよう空押しを、そしてお名前などの情報を空押しよりさらに深く印圧を入れたいと、ご相談頂きました。
面白いご相談でしたので、是非!という事で印圧に段差をつけるお名刺に挑戦。
出来上がったのがこちらです。
空押しにさらに
空押し(blind letterpress)とは、凸版にインキをつけずに印刷する方法で、柔らかい用紙には素敵に表現されます。
特色を使った名刺も素敵ですし、このようにインキを使わずに凸凹で表現するのも活版印刷のひとつの楽しみ方かと思います。
活版名刺仕様
用紙:特Aクッション0.8
印刷:活版印刷 表3色 裏2色
Design&Client:YOHAKU一級建築事務所さま
印圧について
弊社では、ハードプレス、ミディアムプレス、ライトプレスと3段階での印圧を目安にてお客様よりご指定頂いています。
え・・そんなの分からないという場合は、強めの印圧や、裏面へ干渉しない程度の印圧などご指定頂いても大丈夫です。
今回のお名刺のように、名刺のデザインや用紙の厚みにより毎回毎回、印圧の設定を変えます。
両面印刷の際、良くご質問頂くのが裏面への凸凹の干渉具合です。
厚い用紙を使用頂くと幾分か干渉しにくいです。(当社比)
お客様より
名刺が届いた後、メールを頂戴しました。ご紹介させて頂きます。
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名刺の受け取りから暫く間が経ってしまいましたが、一言御礼をと思いご連絡致しました。
今回は本当に素晴らしい名刺を作成して頂き、誠にありがとうございました。
文字情報だけではなく、名刺そのものから自分が設計したい建築に対する思想を伝えたいと考えておりましたが、黒林堂様のおかげで見事に具現化できました。
先月の27日に独立をしたばかりですが、この名刺とともに建築を介して社会に貢献できるよう努めます。
取り急ぎ、メールにて御礼申し上げます。
失礼致します。
志高く、ご起業されるタイミングでのご縁本当に嬉しく思います。
今後も弊社でご注文頂く皆様にご満足頂けるよう、弊社職人たち、それを支える各工程のスタッフ一度精進して参ります。